ボトックスを利用した多汗症治療の方法や効果などについてお話します。
ボトックスというのは、ボツリヌス菌という毒素成分の中にあるA型毒素だけを使用して、作られた薬剤です。ボツリヌス菌といえば、食中毒で名が知られていますが、この薬剤は世界各国で顔面麻痺などの美容目的で利用されています。10年以上前から使われてきた治療薬です。
ボトックスの性質は、筋肉の動きを弱く、止める働きがあります。しわ、たるみを作りにくく抑える働きもあります。アレルギーもなく、後遺症も、副作用という問題もありません。
このボトックスの効果を利用して、わきの筋肉の動きを抑え、独特な匂いや、汗を弱めることができます。「アポクリン汗腺」、「エクリン汗腺」の2種類の汗腺の活動を抑え、汗腺の量を制御できます。
気になる点がひとつあります。
ボトックスは、元々筋肉の動きを抑える働きがあるので、ボトックスを汗腺に注射して、汗が出なくなることがないのか?という点です。
注射をする部分は、筋肉と汗腺との場所を考えながら、していきますので、まずは、筋肉が動きにくくなることはありません。適切な処置をすれば、問題はないと思います。
過去の多汗症治療には、外科的手術が主で手術代・入院代・そして、術後の傷が残るということがありました。
ボトックス注射で、多汗症が気になる脇の下や、足の裏や、手のひらの部分的なところに、何箇所かボトックスを打つだけで、気軽に多汗症の治療ができます。
もちろん、治療時間(15分~30分)は短縮され、入院も必要ありません。
ボトックスの持続効果は、3~6ヶ月ほどです。個人差はありますが、定期的にボトックス注射を行う必要があります。
この場合は、医者との話し合いで、長期的な治療を行うようにすれば、かなり多汗症を抑え、快適な生活を送ることができます。
